紅の月
バ・・・・・タ・・・・バ・・・・・タ・・・・・。




ビクッと竦み、彼女は立ち止まった。




遠くで鳴ったようなかすかな音だった。




耳を澄ます彼女。




遠くで聞こえてきた音が、今度はハッキリと聞こえた。




バタバタバタバタ。




地面を駆けるような音が慌ただしく鳴り響く。
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