P-009
真っ先にピザに手をつける。

焼きたてのピザを取り分け、口へ運ぶ。

とろとろのチーズがたまらない。

優衣もカルボナーラをフォークにくるくると巻き付け、口へ運んでいた。

「やっぱここのピザは美味いな!」

「杏珠の大好物だもんね!」

料理を食べ終えて会話を楽しんでいると、

「はい、これ!」

と、奥さんがケーキを持ってきた。

「ケーキなんて頼んだっけ?」

と、優衣と顔を見合わせる。

「これは私たちからのプレゼント!誕生日って聞いて、オーナーに頼んだの!」

厨房の方へ目を向けると、オーナーがピースをしていた。

「嬉しいよ!ありがとう!」

「じゃあ、ごゆっくりー」

と、食べ終わったお皿を下げて行った。
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