P-009
それを取り出し、カパッと開ける。
中にはシルバーのブレスレットが入っていた。


「すげー!いいのか?もらっても」

「もちろん!杏珠の為に買ってきたんだから!」

「ありがとな!じゃあ早速…」

ケースからピカピカのブレスレットを取り出し、腕につける。

「どう?似合うか?」

「うん、似合ってる!さすが私が選んだだけあるね!」

ニカっと笑った。

「なんだよそれ〜」

「それだけ私が杏珠をわかってるってことだよ」

「そうだな、ありがとう!最高の誕生日だよ!」

「どういたしまして!じゃあケーキ食べようか!」

先程食べ損ねたケーキに再びフォークを向けた。


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