P-009
『杏珠ー、ご飯だよー!』


どうやら夜ご飯ができたらしい。


ドタドタと階段を駆け降りていく。


『今日の飯は〜・・・おっ!ハンバーグじゃん!』


ハンバーグは俺の大好物だ。

食べ始めるともう止まらない。
ろくに親と会話もしないまま、掻き込んでしまった。


『ごち!』


手をパンッと鳴らすと風呂に入り、あとはもう寝るだけだった。


なんの変哲もない、平和な毎日。
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