P-009
「「杏珠、ハッピーバースデイ!!」」

「おう、サンキュ!!」


お互い最高の笑顔を見せ合った。


飛び散ったクラッカーをせっせと片付けると、杏珠達は学校へ向かった。


3人はみんな同じクラス。


杏珠は窓際の一番後ろの席だ。


日が当たり、ポカポカと体が暖まってくる。


先生の話声が子守唄になり、杏珠はうつ伏せて眠る体制に入った。


あともう少しで完全に眠りに入る・・・というところで目が覚めた。


制服のポケットに入れてあった携帯がヴーヴーと鳴ったからだ。


「誰だよ・・・」


まだ眠たい目を無理矢理開き、受信メールを見る。


優衣からだった。
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