P-009
昨日と同じように部屋へ忍び込むと、真っ直ぐに作るさへと向かった。

ドクドクと杏珠の鼓動が早くなる。

この引き出しの中に「009」の秘密が隠されているのかもしれないと思うと、杏珠の心臓は一層速度を速めた。

鍵を持ち、鍵穴へと向ける。

手が小刻みに震えている。
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