傷恋+++きずこい+++

裏切り

一瞬、時間が止まったかのようだった・・

「どうして、先輩とゆいが一緒にいるの?」
意外と冷静に話す理沙

「ごめんね、理沙、・・本当にごめん」

「どうして、あやまるの?」

「わたし、空くんと別れたの。・・ジン先輩がやさしくしてくれて」
「・・つきあうことになった」

「そう・・わかった」
無表情のまま、そう言うと理沙は背を向けて歩き出した

「お、おい、理沙・・」
ジンが声をかけようとしたが、
理沙は振り向かず、足早に歩いていった

涙が流れる

悔しい、

信じられない

もう誰も信じられない



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