チャット★ティチャー
「んこく~~~~~~ん・・・あっ」

「あっ、じゃねーよ!!」

「誰がうんこくんじゃ!!」

思わず窓ガラスも割れる勢いで窓を開けて、突っ込んだ。

「なんだ、やっと起きたか。」

失礼な噛みかたをしていたが、いたってさわやかな寺門であった。

俺にもずっと叫ばせていた後ろめたさがあったので、これ以上責めるのはやめた。

眠さもあり、かなりめんどうだったが、これも恭介に勝つ為で、寺門はそれに協力するために善意で来てくれているのだと、自分を奮い立たせて、ジャージに着替えて外へ出た。

「おはよう!」

元気よく挨拶をする寺門、俺も「おはよう・・」と返した。

「とりあえずは走るか」

俺達は二人で走りはじめた。

最初はめんどうだなんて思っていたが、しばらく走るとなんだか気持ちがよくなってきた。

しかし気持ちよくなっていたのは最初の少しだけで、すぐに疑問が生まれた。

「寺門君」

「ん?」

走り続けながら、さわやかに振り向く寺門。

「いつまで走るの?」

「ん?」

俺は結局、寺門に従うまま、なぜか42,195km走った。

その日は走るだけで、学校の時間になってしまった。



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