チャット★ティチャー
「私速くて怖いのとか無理だから・・」

と咲美が次に選んだアトラクション。

それはお化け屋敷だった。

俺的にはジェットコースターより、ある意味怖い。

寺門と尋は即座に、咲美の傍から一歩身を引いた。

「私こうゆうのダメだから。」
「俺こうゆうのダメだから。」

「じゃ、いこっか、田中君。」

咲美が俺の手をギュッと握りしめて、お化け屋敷に引きずった。

幸せなんだろうか、不幸せなんだろうか。

もうまったくわけがわからない。

中に入ると真っ暗で、時折あるライトだけが道を照らし、らしい雰囲気を醸し出していた。

咲美が俺に歩きにくいくらいにくっついた。

「お化け屋敷は平気なんじゃないの?」

「好きだけど、怖いものは怖いよ…」





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