チャット★ティチャー
「付き合って・・・ないよ。」
「私ずるいからさ、恭介君をダシに使った。」
「あぁ言えば、右近君はきっとやる気を出して勝ってくれる。」
「嫉妬して、私の事真剣に考えてくれるかもって。」
「右近君の気持ちとか、そんな事計算して、右近君に聞こえる様に言ったんだよ。」
尋の瞳から一滴の涙が流れた。
言葉をはさみたいのに、声が出ない。
俺は本当に臆病者だ。
「それにね、今日も一緒に帰ろうってわざと委員長がいる前で言ったんだよ。」
「委員長が右近君の事好きだって、知ってたから。」
「ずるいよね、こうやって、告白しながら泣いてるのが、またずるいよね。」
「嫌になっちゃうよ。」
何が何だか、どうすればいいのかわからない。
アブラムに助言をしてほしい、こんなときにそんな事を考えていた。
肩を震わせて泣く尋、俺は尋に一歩近づいた。
「どっちつかずは感心しないな。」
寺門の一言がなぜか頭をよぎった。
俺は尋の肩を掴んだ。
そして声を振り絞った。
「私ずるいからさ、恭介君をダシに使った。」
「あぁ言えば、右近君はきっとやる気を出して勝ってくれる。」
「嫉妬して、私の事真剣に考えてくれるかもって。」
「右近君の気持ちとか、そんな事計算して、右近君に聞こえる様に言ったんだよ。」
尋の瞳から一滴の涙が流れた。
言葉をはさみたいのに、声が出ない。
俺は本当に臆病者だ。
「それにね、今日も一緒に帰ろうってわざと委員長がいる前で言ったんだよ。」
「委員長が右近君の事好きだって、知ってたから。」
「ずるいよね、こうやって、告白しながら泣いてるのが、またずるいよね。」
「嫌になっちゃうよ。」
何が何だか、どうすればいいのかわからない。
アブラムに助言をしてほしい、こんなときにそんな事を考えていた。
肩を震わせて泣く尋、俺は尋に一歩近づいた。
「どっちつかずは感心しないな。」
寺門の一言がなぜか頭をよぎった。
俺は尋の肩を掴んだ。
そして声を振り絞った。