チャット★ティチャー
くだらない所を読み飛ばして最後の結論へ。

「・・・ここからが君へのアドバイスだ。」

かなり長きに渡り、見た事もない猫の名前の話が続いたが、やっとアドバイスがもらえるようだ。

「おそらく学校へ向かおうとした時、君の身体は思うように動かないはずだ。」

まさにこの状況をピタリと当てたアブラム。

腐っても神様なのかもしれない、俺は再びアブラムを見直した。

「そんな時は口に出して10回こう唱えるといい。」

「カッコウと・・・」

カッコウ、カッコウ、カッコウ、カッコウ・・・

「学校になっただろう?」

なってねーよ!!!!

怒り心頭の俺は携帯を勢いよく閉じて乱暴にかばんの中に突っ込んだ。

しかしアブラムのくだらない冗談を読んだせいか、身体は少し軽くなっていた。

ドアノブをゆっくりとまわし、外へと出た。

学校へ行く間、色々と昔の事を思い出した。

自分が引きこもりになった理由。

恭介の事、尋の事。

恭介とこれから会うと思うと胃が痛くなった。

尋とは会いたいような、会いたくないような不思議な気分だ。

そうこう考えている間に学校の校門の前に来ていた。





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