チャット★ティチャー
挑戦！救済試験！
あれから一週間必死で毎晩遅くまで勉強した。

今までの人生でこれほど勉強をした期間はないというほどに。

しかし、一日目と二日目くらいは順調に頭に入っていったが三日目あたりから雲行きはおかしくなってきていた。

遂に明日試験をむかえるというのに、模擬テストをやっても半分ほどしか点数がとれなかった。

アブラム『・・・今日はここまでにしておくか』

ウコン『はい』

アブラム『一週間よくがんばった』

アブラム『後は明日この一週間がんばったことをそのまま出せば大丈夫だ』

アブラムさんが退室しました。



アブラムはそう言ったが、俺は安心することなどできるはずもなかった。

アブラムがおちた後も、俺は必至で勉強した。

しかし点数は悪くなるばかりだった。

「だめだ・・困ったな」

座っていた椅子の背もたれに目一杯もたれかかり、俺は天井を見上げてため息をついた。

「困った・・・時」

俺は思い出したように携帯を開いた。

困った時に開けと、アブラムに渡された五輪の書を見る為だ。

次の章は「火の巻」と記されていた。



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