ナルシスト王子と<美しい>鏡
ナルシスト王子と鏡の出会い
昔々サルファ王国という大きな国に
自他共に認める美しいナルシストで口の悪いスラク王子がいました
スラク王子は
「この世の中には、俺以上の美しいものなど存在しない、もし存在するなら俺の前に連れてこい、俺が美しいと認めたらその者の願いをなんでも叶えてやる」
と国民に宣言しました
国民達はたちまちに話を広めてしまい
それからというものスラク王子の元には
<世界一美しい真珠>・<サクム王国一美しい女性>・<世界一美しい鳴き声を奏でる小鳥>など様々な美しいものがスラク王子の元へと集まってくるが
王子は
「こんな真珠、私の前ではただの白い玉だ」
「こんな女がサクム王国一美しいだと?ならば、二番目に美しいのは家畜動物か?」
「なにが美しい鳴き声だ?耳障りでたまらない」
という具合にどんなに美しいものが来てもスラク王子はボロクソにけなしました
「それのどこが<世界一美しいダイアモンド>なのだ?ただの石っころではないか」
スラク王子はいつも通り<美しい>ものをけなしていました
「次の者を早く呼べ」
「はっ次の者入れ」
スラク王子の前に現れたのは、布で包んだ大きな荷物を持った老婆だった
自他共に認める美しいナルシストで口の悪いスラク王子がいました
スラク王子は
「この世の中には、俺以上の美しいものなど存在しない、もし存在するなら俺の前に連れてこい、俺が美しいと認めたらその者の願いをなんでも叶えてやる」
と国民に宣言しました
国民達はたちまちに話を広めてしまい
それからというものスラク王子の元には
<世界一美しい真珠>・<サクム王国一美しい女性>・<世界一美しい鳴き声を奏でる小鳥>など様々な美しいものがスラク王子の元へと集まってくるが
王子は
「こんな真珠、私の前ではただの白い玉だ」
「こんな女がサクム王国一美しいだと?ならば、二番目に美しいのは家畜動物か?」
「なにが美しい鳴き声だ?耳障りでたまらない」
という具合にどんなに美しいものが来てもスラク王子はボロクソにけなしました
「それのどこが<世界一美しいダイアモンド>なのだ?ただの石っころではないか」
スラク王子はいつも通り<美しい>ものをけなしていました
「次の者を早く呼べ」
「はっ次の者入れ」
スラク王子の前に現れたのは、布で包んだ大きな荷物を持った老婆だった