BEYBEY



「へぇ・・・」

気の抜けるような返事をした。


こういうのとは関わりたくないから
わざと愛想もくそもない答え方をしたのだった。


「翔香ー」


そんな翔香を見かねたのか
湊と舞が手招きをして
翔香を呼んでる。


「ぢゃ」


それだけ言い残しその場を去った。


「何あのヤンキー」

湊がこっちに身を乗り出し問いかける。

「なんか転校生らしいよ?」

「あッそーなんだぁ見かけないと思った」

舞がなんだかほっとした顔で言う。


やっぱ並んで見ると

舞と湊はお似合いだ。


舞はバスケ部に所属していて
髪はショートカット。
それでもすんごく可愛くて
笑った時にできる小さなえくぼが
特徴である。


「やっぱお似合いだねぇ~お二人さん 
 翔香なんかお邪魔だぁ~!!」

「そんなことねぇーって」
「そーだよ。そーだよぉ!!」

翔香の言葉をかばうように口を出す二人。


この二人が付き合い始めてから
湊、舞、翔香で居ることが増えた。


この三人で居る時間がいちばん幸せだ。


ほんと青春してるなッて思う。


3人でバカやったりするのが
楽しくてしょーがなかった。


このときは・・・。



あんな苦しい運命の渦にのまれるなんて

これっぽっちも思ってなかったから・・・。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop