アオゾラ
あなたに出会った日

あなたと出会ったのは
暖かな風が吹き付ける、春。

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「佳奈ー!!早くー!楓ちゃん待ってるよ」
「はーい!今行くー」

アタシの名前は長谷川佳奈。
今日、宝永高校に入学します。

しかし、入学式早々
寝坊をしてしまいました。

「かーえで?ホントごめん~」
「まぁいいよ。早く行こ?遅刻するよっ」

この子は西村楓。
幼稚園からずっと一緒。

「いってきまーす」 
「気をつけてね」

高校までは歩いて15分位で着く。
それまでの道のりをずっと
他愛もない話をしながら行った。

学校の近くになるとたくさんの
生徒が見えてきた。

下駄箱の前でクラス発表がされている。

「楓~クラス見に行こ」
「うんっ」

ザワザワとする人ごみの中
アタシと楓は先頭まで進んでいった。

「佳奈どうだった~?」
「3組~。楓は??」
「6組・・・離れたね。」

見事に楓とクラスが離れた・・・。
でも

「大丈夫だよっ!この関係は変わんない!」
「だよね!」
「じゃクラス行くわ~また後で」

黒板には席順が示されていた。

アタシの席は窓側か~
隣に人は誰だろ?
とりあえず前の人に声掛けとこう。

「ねね~?なんて名前?アタシ長谷川佳奈」
「アタシ~??アタシは北野結衣。」

キーンコンカーンコンキンコーンカーンコン

「席座れ~出席確認するぞ。浅野」

「はい」

「荒井」

「はい」

・・・・・・・・

「守井」

「・・・」

「守井はまだか?」

ガラガラ~

教室に入ってきたのはいかにも
ヤンキー的な人だった。

アタシはきっと仲良く出来ないや・・・

「おぉー守井。入学式早々遅刻か?」

「すみません」

「まぁいい席着け」


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