愛 理~airi~
#参 風 景
相手を縛りつける事が面倒ならば、まして相手に縛られる事は好きじゃない。
恋愛に執心する人たちを、俺は一歩引いたトコロから冷めた目で見てただろう。
そう、これは過去の考え方であって、打って変わって現在の俺は・・・
「大和くん、おはよう」
「うん、おはよう」
リビングのカーテンの隙間から差す薄日が、今日の天候の良さを知らせる中。
トコトコと小さな身体で駆けて来る子に、自然と顔が綻んでしまう…。
「亜実ね、今日は自分で起きられたのー」
「亜実ちゃんはすごいなー、俺は真咲ちゃんに起こされた」
読んでいた英字新聞を折り畳みながら、ペロッと舌を出して苦笑すれば。
「えへへー、亜実の勝ち!」
「ハハッ、俺の負けー」
小さな天使、もとい義理の妹の亜実ちゃんがニッコリ笑顔を見せてくれた。