愛 理~airi~
純粋な眼をキラキラさせる亜実ちゃんに、かたや頭を抱えてしまった奥さん。
「大和くん、いつならできるの!?」
「んー…、神様が良いって許してくれたら、かな?」
「えー、いつ!?」
普段はクールな真咲とは対照的に、亜実ちゃんの一本気なトコロは清々しさを感じた。
「それはね・・・
“許して貰える”までは、分からないかな…?」
「ええー、わかんないよー…」
その言葉の意味が分からないのは、もちろん首を捻るカワイイ亜実ちゃんだけで。
「・・・っ」
既にだんまりを決め込んでいた真咲といえば、今度は口をパクパクさせている。
まぁ…、隠しようのない本心だから、仕方ないだろ――…
「でも…この前、夢の中で神様が言ってたよ?
今は大和くんと真咲ちゃんと亜実ちゃんの3人で仲良くしなさいって――
だから、亜実ちゃんがお姉さんになるのは、もう少し先かな…」
「んー…、それならわかった!
亜実、もう少し真咲ちゃんの妹でいる…!」
こうしてやり取りを重ねる時間が、日々の疲れを無いモノにしてくれるから不思議だ。