アヤカ先輩とひとつ屋根の下
なんだ、四者面談って食事会か。
俺、母さん、秀治さん。で……後一人は誰だ?
『もう一人は誰が来んの?』
「秀治さんのお子さんよ」
なるほど。
って言うか、秀治さんも子どもいたのか。
「という訳で、今日は早く帰ってくること」
『わかった。今日はシューティングせずに帰るわ』
「よろしい。じゃあ、いってらっしゃい。」
『いってきます』
そう言って俺はもう一度ドアノブを回した。
玄関で話し込んでしまった俺は、朝練に遅刻しないよう、最初の信号まで軽く走った。