☆メガネちゃんとモテ仔ちゃん☆
「いいか野郎ども、次美和に手ェ出したら半殺しだからな」
いや、今のでも十分半殺しですよ。
「じゃあな、美和」
拓郎さんは美和の方を向いた。
そしてまた振り返り、帰ろうとしたその時だった。
「叔父さん!!」
瀬川美和が叫んだ。
「今度、家に遊びに来てよ。あたしお父様に叔父さんのケー番聞いて連絡するから」
「美和……」
「叔父さん、助けてくれてありがとうね!」
「……わかった。美和から連絡来たらいつでも遊びに行くよ」
拓郎さんは涙ぐみながら微笑んだ。