☆メガネちゃんとモテ仔ちゃん☆
「キス、させて?」
……はい?
今あなた何と言いましたか?ケイさん。
まるで子供が「ごほうびにおやつちょうだい!」と言うかのように、ケイはニッと笑いキスをねだる。
「俺らさ、今までほっぺにしかキスしたことなかったからさ……」
まあ、わからないでもないかな。
「いいよ、してよ。ケイがんばったしね」
私は微笑むと目をつぶってじっと待った。
―ケイの唇が、私の唇と重なった。