☆メガネちゃんとモテ仔ちゃん☆




「はいぃっ?!」

翔子は椅子からおもいっきし転んだ。

声裏返ってるんだけど。

いったぁ~、と翔子は自分の腰をさするとすぐに椅子に座り直した。


「や……、何でまた」

「一日中にやけているし、なんかいろいろ変わったし」

「えっ、変!?」

翔子は鏡を取りだし自分の顔を確認している。

「絶対好きな人いるわコイツ……」

私は小声で呟き鼻で笑った。

「と、隣のクラスの武本和希くんって子カッコいいよね!」


そう言うと翔子はキャーッと一人で騒ぎながらまた椅子から転げ落ちた。


「……学習能力ってモンがないの?あんたは」

何回椅子から転げ落ちれば気が済むんだ。






< 145 / 154 >

この作品をシェア

pagetop