☆メガネちゃんとモテ仔ちゃん☆
「はいぃっ?!」
翔子は椅子からおもいっきし転んだ。
声裏返ってるんだけど。
いったぁ~、と翔子は自分の腰をさするとすぐに椅子に座り直した。
「や……、何でまた」
「一日中にやけているし、なんかいろいろ変わったし」
「えっ、変!?」
翔子は鏡を取りだし自分の顔を確認している。
「絶対好きな人いるわコイツ……」
私は小声で呟き鼻で笑った。
「と、隣のクラスの武本和希くんって子カッコいいよね!」
そう言うと翔子はキャーッと一人で騒ぎながらまた椅子から転げ落ちた。
「……学習能力ってモンがないの?あんたは」
何回椅子から転げ落ちれば気が済むんだ。