☆メガネちゃんとモテ仔ちゃん☆
「お前、まさか」
「そのまさかですよ」
ほら、やっぱり好きなんだ。
私なんてただ単に勉強を教えてくれる家庭教師みたいなもの。
一人の女として見てくれてないのだから。
ねえ、ケイ。
そうなんでしょう?
「俺、あいつのこと好きじゃねえよ」
え?
「じゃあ誰なんですか?」
たぶん、今の私の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだろう。
私のブスさがより際立つよ。
だから早くフってください。
その時、ふわっと柔らかい人のぬくもりを感じた。
「お前だよ!!」
私はケイの腕の中にいた。
「からかうのはいい加減にしてください!」
私のバカ。
そのまま受け入れてあげればいいじゃない。
「からかってねえよ」
ケイがさらに私を強く抱き締める。
「俺小4の頃からお前のこと好きだったんだぜ。お前が今にも死にそうな赤ん坊の捨てネコを拾ってんの見てからそれからお前しか見てなかった」