☆メガネちゃんとモテ仔ちゃん☆

パンチパーマに黄色とオレンジの縦じまのスーツにサングラス。

その姿はまさに『黄猿』だった。

黄猿は見た目ヤクザみたいでとにかく悪い人に見えるが、中身はそんなに怖いわけでもなく、口癖が「―ねぇ~」でかなり気持ち悪かったりする。

……ってこれ以上黄猿のプロフィールを説明していたらこの小説が全部黄猿で終わってしまうからこの辺にしておきましょう。



―私は立ち上がった。

私は勇気を出して黄猿の席まで拾いに行くことにした。

すると黄猿が手際良くトランプを拾い上げ、華麗にシャッフルしているではないか(シャッフルの意味はどこにあるんだ??)。

「はい、どうぞ」

おじさんが優しい笑顔でトランプを渡した。

< 52 / 154 >

この作品をシェア

pagetop