それでも愛してる5☆おいらねこちだ
そして、おみつは急に寂しそうな顔になる…
『てい…わたし、ていと会えるのもこれが最後なの…』
おみつは涙を浮かべている

『えっ?おみっちゃん、どうしてだい?』
まさなりは驚いて聞く

『わたしね…もうじき2つ隣の村に貰われて行くの』

『……おみっちゃん…』

『その村ではまぁまぁ大きな長者さんなんだって、わたし、幸せになれるよって…』
おみつは泣き顔を無理矢理笑顔にする

『だから、ていと会えるのもこれが最後なんだ…』
おみつはおいらのおでこに口づけをして、もう一度、きつく抱く

そして、おいらを降ろすと
『じゃあね、てい』
と言って走って行った
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