プラネタリウム

「お二人でごゆっくりねぇ~♪」



れ~い~!!!


行かないでよ~って目で訴えても、もう通用しない…


「優弥、ちょっと俺について来て??」



なんだか可愛そうだから、話を聞くぐらいはね…



そうしてわたしは雄介くんの後ろを歩く。



背中大きいな…



耳にピアスの穴開いてるし…ヤンキーじゃん!


ガラ…



着いた先は、誰も居ない音楽室…



へぇ~、ここで吹奏楽の練習をするんだ♪



「…ぁ、あの…、わたしに何か用??」


思い切って言ってみた。早くこの場から離れたいし、怜に色々話したいし…



「優弥さぁ~、可愛いよねぇ!!こんな可愛い子、見た事ないし!」


………


わたしはこんな事話したくて来たんじゃない。


雄介くんが怖い…直感的にそう思った。



早くこの場を離れないと…



直感的にそう思った。



「わ、わたし、帰るね…。そんな話、ここじゃなくても話せるし…。」



声が震えてる。別に怖いわけじゃないよ?


でも、何だか不安が一気に押し寄せてきた…。

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