プラネタリウム
怜とわたしは、近くのカフェで話すことにした…。





「この前…勇気を出して、みとさんにメアドを聞いたのね?そしたら普通に教えてくれて、デートまでしてくれたの…。




そのときのわたしは幸せだったよ?




でも、遊びなんだな~って、すぐに分かった…



だから確かめたかったんだ…。それで3回目のデートの時、告白したの…。」




わたしが知らない間に、怜はすごく頑張ってたんだ…。



わたしなんかよりずっと…




「…そしたら、もちろん遊びならねって…ニコニコ笑いながら答えたの…。




怜は本気だったから、その場でビンタしっちゃった…。




最低だね…。」





全部話し終わった怜は、何だかとてもすっきりした顔になっている…。





なんで気づいてあげられなかったんだろう…




そしたらもっと、もっと頑張ったのに…。




「怜は頑張ったよ…?話してくれてありがとね…?」




もう、怜は泣いていなかった…。



いつもの怜だ…。





「優弥…大好きっ!みとさんなんかより、男なんかよりずぅぅぅっと大好き!!」





「わたしも、怜大好き♪」



私たちは子供みたいに笑いながら、抱き合った。




人の目線なんか気にしないで、馬鹿みたいに泣いた…。

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