隣の席の君は…
何も考えられない。
あなたの一言で
こんなに世界が変わるなんて、思わなかった…
あなたの一言で
こんなに世界が色あせて、見えるなんて…
冗談?
なんで??
私は少なくとも、恭平にとって友達で居れたと思ってたよ。
でも
違ったのかな?
友達と思ってる人に、あんな冗談言うの…?
私は恭平にとって、
ただの隣の席の女
ってだけだったのかな?
友達にさえ、
なれていなかったんだ…
落ち着いてきた感情がまた高ぶる。
涙が溢れた。
こんなに何年も隣の席なんて…
運命!?
そんなこと思ってた、さっきまでの自分がバカらしい。
でも、
恭平のコトは忘れられない…
ひどいヤツって思うのに、
浮かんでくるのは彼の顔だから…
きっと彼に悪気はなかった、冗談で言ったんだから…
私なんて眼中に無いから…
恋愛対象外だから…
恭平に罪はないんだ…
私が、
思い上がってただけだから…
今まで、
幸せな気持ちにしてくれて
ありがとう…
さよなら…
さっきまでの、バカな自分…
夕日が窓から覗く頃、私は教室を後にした。