伝えたい事があるんだ【企画・短編】
「俺と…実家に来て欲しいんだけどな。それとも…もう遅かったか?」


そっと私の頬に触れた。


それだけでドキドキする。


止まってた時間が、ゆっくり動き出す。


「…そいよ」


「泉水?」


「遅いよ…一年も一人ぼっちにしてぇ…
仕事も…手につかなくて…給料泥棒…になってたんだからね。」


「ごめん…。」



チュッ



触れるだけのキス。


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