無口な君と恋する理由。
カタンと席を立つと、恵美ちゃんと一緒に昇降口まで向かう。




「ってかさぁー、千里ウケるんだけど。なんでそんなに寝れるの!?」


「そんなの私が知りたいよー・・・」


軽く浦島太郎の気分・・・・。






そんなコトを思いながら下駄箱を開けると、

ローファーの上になにやら封筒が乗っている。





・・・?





不思議に思って手に取ると、

そこには『千里さんへ』と書かれていた。







・・・・またか。






「何々ー?またloveなleteer??」


ニヤニヤとその手紙を覗き込む恵美ちゃん。


発音がよろしい・・・。



「うん・・・。『放課後屋上で待ってます。』だってぇ・・・」


要らないのに・・・。


秋人くん以外、欲しくないのに・・・。





「行って来なよー。で、他に思い人が居るのであなたとは付き合えません!!って言う!!」


声を高くして言う恵美ちゃん。


軽くそれ引かれるよ・・・?






「そんなコト言えないよー・・・」


「まぁ、そうだろうケドさぁ・・・」


そうなのかいっ!!




「でもホントアンタモテるわよねー。小野寺くんもモテるし良いカップリングだと思うんだけどなぁー・・・」


そう言うと恵美ちゃんはまた髪の毛をイジイジ・・・。



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