無口な君と恋する理由。
* * *
「ふぅー美味しかったぁ」
「ところで千里ちゃん」
「は、はいっ?」
夕食も食べ終わった頃、菜月さんは口を開く。
「このバースデーケーキは今年も秋人の誕生日プレゼント?」
「えっ、あぁ、は・・・ぃ・・・」
本人が居る前で、ちょっと言い難いんだけど・・・。
キョドりまくりの私を見て、菜月さんは、
「んーもぉっ!なにこの可愛い生き物っ。是非、家にお嫁に来てっ」
「わぁっ」
ギュウッと、私に抱き付く。
いつまで経っても、ホントにこの人は・・・。
初めて会ったときG・Lかと勘違いしそうになったよ?