無口な君と恋する理由。
「じゃ、感謝して食べるのよ、バカ息子ー!」
イェーイ、と言いながらちゃっかり自分もフォークとナイフ持っちゃってる菜月さん。
一応、秋人くんの誕生日プレゼントなんだけど・・・。
まぁ、良っか。
私はそんな菜月さんたちを見て、座っていたカーペットに座り直した。
その時、
「ちぃーさーとーちゃぁぁぁんっ!」
ガバッ・・・!
ドドドドドッと走って来た楓ちゃんにまた抱き付かれた。
菜月さんとソックリな顔で、ソックリなことをする楓ちゃん。
あの・・・苦しいです・・・楓さん。
「ゴメンなさい、送れちゃって!!」
そう言って、もっと抱き付く力を強くする楓ちゃん。
「いや、良いよ?」
ギュウウッと杯を圧迫されながらも苦笑いする私。
「ちょっと、コレ買いに行ってて・・・」
ガサゴソ、と楓ちゃんがスクールバッグを漁ると出て来た可愛いネックレス。
か、可愛い・・・///。
「わぁーありがとう楓ちゃんっ!」
今度は私がギュッと楓ちゃんに抱き付いた。
「うぅ・・・千里ちゃんやっぱ好き・・・」
相変わらず、可愛いなあ・・・。