無口な君と恋する理由。
君は不器用。
甘くて苦いレモンティー。
幸せの絶頂・・・・・・。
そう呼べる日は、来るのかな?
私はあとどれぐらい、悲しめば、良いのかな?
「へぇー良かったじゃない」
「うんっ」
後日、誕生日の日のことを恵美ちゃんに話した。
手に握られた、キラキラと胸元で輝くネックレス。
誕生日に楓ちゃんがくれた物。
相変わらず、秋人くんとはなんの進展も無いんだけれど。
それでも幸せだ。
こうして、秋人くんの隣に居られることが。
家も、席も、全部全部、隣。
「小野寺くん・・・ちょっと・・・良い?」
「あ」
・・・ん?
幸せに浸っていた私を、可愛い声と恵美ちゃんの声が現実へ引き戻す。
「三組の寺尾さんだ・・・」
「寺尾さん?」
って・・・誰?