運命以上。 ~野生児女とフェロモン男~






「あ、あの・・・」


ふいに、女の子が口を開く・・・




「…あ、気にしなくていいからね、あの変態の言うことなんて」





「そ、そうじゃなくて……私っ!!!」


そう勢いよく言った瞬間、その子の鼻に俺がつめたティッシュが飛び出した。



俺のシャツに向かって飛んできたそのティッシュは、まだ血が固まっていなかったせいで、

赤い染みをシャツに描いて、フローリングの上に落ちた。





「…自殺じゃなくて、ただ好奇心で飛び降りただけなのっっっ!!!」






「え、えええーーーー!」
「え、えええーーーー!」





そんな、バカな…

そんな理由で……?

ウソでしょ…




な、なんなんだ、この生き物!!!!







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