運命以上。 ~野生児女とフェロモン男~
「なんてことだ…;」
思わずあきれて、俺は頭を抱える
意味分かんねぇ・・・
全国の人生に迷ってる皆さんに謝れ!手ぇついて謝れっ!!
「だって……女の好奇心は…男の性欲と同じくらい強いんだもん」
そう言って、その女はプゥーっと頬を膨らませた。
可愛いくねーよ、このヒョウ柄パンツ女がっ!!
「アホかっ!;」
「アホじゃないもんっ!」
そう言った彼女の鼻から、またティッシュか飛び出す。
「鼻息をもっと調節しろよ!!」
「そんな器用なことできないよ!!もっと奥にねじこめばいいでしょ?!!」
「おう、分かったよ!」
なぜか逆ギレされた俺は、カチンときたので、
ティッシュを力いっぱい彼女の鼻にねじ込んだ。
「んがっ!痛ぃーー!!!」
涙を浮かべながら暴れるその女を見て、ざまぁ見ろと思う。
ってか、…なぜ俺がこんなことを;
「わ、私もう帰ります!!友達が心配してるかもしれないからっ!!」
なぜかキレながらでそう言い出す彼女。
「助けてくれてどうもありがとうっ!!」
頭を下げて、そう言いながら立ち上がろうとした彼女だったが…
ただ腰を浮かせただけの時点で、足が生まれたての子牛のように…
どう見てもガクガクしていた。
「そんなんで階段のぼれるんですか?ワラ」
愉快な声色をその背になげつけた俺を振り返り、彼女は恨めしそうに睨みつけ、舌打ちした。