運命以上。 ~野生児女とフェロモン男~
記憶の中の変態さん
私の名前は、椎名エリ
県内の大学に通う、2年生。
「んあっ!……ぐあ~!」
大きなあくびをしながら、いつものように目を閉じたまま目覚ましを止めた。
(エリの脳内)
今日は1限目からの日だ。眠たい内容の授業。やる気のない教授が、高い授業料をぼったくる日だ……
くそが。
私は今からバカみたいに時間に追われてメイクして、それでお腹をすかせてチャリをこいで、自分の時間と人生をバカ扱いするんだ…
…嫌だーーー
起きたくないーーーー。
そうだ!今日は1限目をサボればいいんだ!
ノートはゆうぽんかスガちゃんにうつさせてもらえば…
むにゃむにゃ・・・
(終)
いつもと同じパターンで、自分に対する甘えから生じるその分かりやすい図式が頭の中を巡り、私は、いつもと同じように、また夢の中へ行くことにした。
これがいつもの朝。
なんの代り映えもない、日課。
しかし、この日はちょっとだけ違ったんだ。