運命以上。 ~野生児女とフェロモン男~
『エリ!!!起きてーーーーーー!!!』
・・・金切り声のような、スガちゃんのモーニングコールが私のケータイにかかってきて、無理やり起こされ、、、
そして、出ない予定だったはずの講義に…
こうして今、
まじめに出てしまっているのだ…;
「あんた、何それ?; …遠足?」
私を見たスガちゃんの一言目は、それだった…。
「…違うよー。」
静かな講義室の中で、カザゴソと音をたてながら、私はビニール袋を広げる。
「お腹すいたからさっきコンビニで買ってきたの。そんなに引かないでよ!!知ってる?朝にいっぱい食べてもふとらないんだって」
私はそう言って、得意げにスーパー袋の中身をスガちゃんに見せた。
中には、おにぎり、菓子パン、お弁当、おつまみetc...が、あふれるくらいに入っている。
スガちゃんは、若干引いていたが、私に作り笑いを浮かべてくれた。
スガちゃん。
本名、菅 彩夏ちゃん。
男ウケばっちりのメイクできめており、
着ている服も、髪の毛もいつもふわふわしていて女の子女の子している。
1浪しているから私より1コ上だけど、
1浪したせいもあり…
・・・処女のまま二十歳を迎え、相当焦っているらしく
その結果、この年で・・・
なぜか日夜婚活に励んでいて、、、
もう受け入れ態勢の塊のような女だ。笑