運命以上。 ~野生児女とフェロモン男~
「……あの、、、結構です;」
なんだか気味が悪かったので、、
とりあえず言い逃げして、そそくさとその場を離れた。
…しばらく熟女が静かに後をつけてきたが、完全に無視していたら、、
熟女はやがて諦めたらしく、来た道を帰って行った;
なんだよ女難って…;
そんなこと言われなくったって・・・・・・
俺には、自然分泌物である“フェロモン”という化学物質が人より過剰に放出されてるんだ!
女がらみの事件なんて、今に始まったことじゃねーんだっ
「僕、“女難”でもいいから、いつき君からモテる病原菌わけてほしいやっ!*」
家に入るなり、変態の達次郎がふざけた調子でケラケラ笑いながらそう言ってきた。
「何言ってんのかちょっと意味わからないです」
そう軽くあしらい、俺は遠慮なく達次郎の部屋にあがり、座布団を引っ張り出して座った。
「あ、俺うんこしてくるから!くつろいでてねー」
「うん、別に報告せんでいいよ;」
「てへっ」
ちょっと暑さにやられたのか、気持ち悪い笑顔で達次郎がトイレに入っていったので、、
言われたとおり、遠慮なくテレビをつけ、ダラダラとくつろぐことにした。
手持無沙汰に、机の上の雑誌をパラパラしたりしていると、ガサッとお決まりのお淫らなDVDがでてくる。
「……靴下フェチ…」
……思わずタイトルの一部を声に出して読み上げてしまった;
AVのパッケージの写真は、どう見ても異様な様子だったのだ…。
別に、性的趣向は個人の自由だし、どうこう言うつもりもないけど…
これはどう見ても、ただの変態だろ!
…あいつ、どんな趣味してんだ?;