君がいた
あたしは、誰にぶつかろうと、誰に奇声をあげられようと無視して歩いていた。
そんな中君達に出会ったんだ。
あたしは、繁華街の道の真ん中を歩いてた。
ここの人達は、誰に迷惑をかけようとお構いなく、自分勝手に生きている。
あたしは、それが嫌で嫌で早くこんな場所から立ち去りたかった。
すると、人で溢れてた道の真ん中は、スッと人がいなくなった。
前から何人かが、歩いてくるのはわかってたけどあたしは、そのままその、真ん中を歩いた。
端にどいた人達は、こそこそと
「あの子頭大丈夫?」
「黒龍(コクリュウ)の歩く道を歩くかよ!?」
そんなことを口々に言っていた。