君がいた
「姫華誰か来たよ?」
夢は、ドアの方を向いて言った。
「んー
どーせ東龍学園の人でしょ?
百合ヶ丘女学院の謎の生徒会長を探りに来たんじゃない?
…それか
幸かしら」
あたしは、クスッと笑い夢にココアを渡した。
”コンコン”
ドアを叩く音がした。
「幸ですけど入れてもらえませんか?」
やはり来たのは幸だった。
私は、コーヒーを机に置きドアを少し開けてそこの隙間から廊下に出た。
「ごめんなさいね
あたなをここに入れるわけにはいかないから」
私は、眉を下げた。
「それで誤用件は?」
あたしは、ニコッと笑った。