私を捕まえて☆
◎ 田崎の場合-2

今日はある候補者の後援会事務所関係者の立ち回り先を調べる為、朝からミーティングがあった

動くのは、夜になる
今日も帰りが遅くなるだろうか…

そんな事を思っていると
廊下で川辺に声をかけられた

『おぉ 田崎、良い所で会った。お前の耳に入れておきたい話があってな…』

『何の話だ?』

『昨日の空き巣の話』

『あぁ 知ってる で?それが何?』

『通帳盗まれて金降ろされたんだけど、降ろした銀行が麗奈ちゃんの店なんだよ、で…対応した窓口の女の子が麗奈ちゃんの同期でどうも仲良しみたいでさ…』

『…あ〜そういう事か』

『何?なんかあったのか?』

『いや、無い。昨日電話で話した時何か様子が変だったから…それで目星ついてるのか?』

『まだ無い、これから調べをしていく予定。女の子も当然その対象になる…言いたい事わかるよな?白黒付くまで周りがどんな状況になるか…とりあえず耳に入れたぞ!芳賀にもいちを伝えてあるから じゃあな』

…そうか

彼女には、共謀の疑いがかかっている…
捜査する上で、ありとあらゆる可能性で調べる
多くの可能性の中のその一つがこれだ…
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