私を捕まえて☆
『麗奈ちゃん…俺…
やっぱりすぐには君への気持ち変える事できない。
君を困らせたい訳じゃないんだ…』


急に抱きしめられた

田崎さんとは違う男の人の香り…高瀬君の鼓動が聞こえる…
少しの間ただじっと抱きしめられた


『俺がきっぱり身を引ける様に麗奈はいつも幸せな笑顔でいてくれないと困る。
明日からはちゃんと普通に戻るから…今だけ…今だけ……』




離れなきゃ…と思ったら






----ウッ



え?
もしかして泣いてるの?

震えだした高瀬君の腕に驚き顔を上げたら








………チュッ

と、唇の横にキスをされた
驚く私の目を辛そうな表情で見る高瀬君

さっき自分でしたキスの場所を指でサッと拭い

『ごめんな…もう諦めるから…』

と寂しそうに笑った

そして立ち上がり

『そろそろ戻ろう』

と、言って歩き出す高瀬君の背中を見つめ
胸がいっぱいになった

自分まで切なくなった…

田崎さんと言う大好きな人がいるのにこんな気持ちになる私…

自分の中でうまく消化できないこの感情に戸惑った



しばらく歩くと目の前に小高さんと水野さんがいた
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