私を捕まえて☆
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"昨日は返信しないで
ごめんなさい
体調を崩して早めに寝
ました。
今夜の件了解です。
友子の家に行きますが、
4時には帰ります。
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時計を見ると9時
料理教室が10時からだから
そろそろ家を出ないと…

駅ビルの5階で行われる料理教室はまだ通い始めて間もない
けれど毎回とても楽しい

友子とは班が一緒
だからなのか楽しい時間を過ごせてる

魚料理は苦手で
三枚に卸すのは無理!
でも毎日彼に食事を作ってる友子は気合いが違う

メモもびっしり
私も見習わなきゃね

『ねぇ友子…一緒に暮らして良かった事って何?』

ちょっと頬を赤らめて

『え?急に何言うのよ!
一番は安心感だよね。
次はね、喧嘩しなくなった。』

『喧嘩?』

『うん。もしかしたら、お互い喧嘩にならない様に言葉に出したり相手を気遣かってるのかもしれないけれど…恋人同士の時は、喧嘩してもそれぞれの家に帰るよね?今はそれはできないでしょう?
喧嘩も加減が必要だよね』
へ〜

『でもどんな事で喧嘩すんの?』

『料理してる時甘えて来るとか…後はね〜』

『友子…もう良いわ…』
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