私を捕まえて☆
『姉の過去に何があったかは聞いていますか?』

『それは俺の方で二人に説明しました。美咲ちゃん、過去の話しを今蒸し返すつもりは無いから…
これからの話しをしたくて俺はここに来たんだよ。

沙織と田崎は確かに過去付き合っていた時期があったが、今は違うと言う事は理解できてる?』

『はい』

『それなのに、何故田崎にこだわっているのか俺達なりに考えたんだ。
やはり、冨浜の件とダブっているんじゃないかって…』

『私も先程話しを聞いていて同じ印象を持ちました。』

『美咲ちゃん、俺さ沙織と話しがしたいんだ…
今の沙織は家でどんな様子?』

『自室に篭りがちかな…
私…姉はわかっているんだと思うんです。
でも…過去に捕われて、執着して…手放せないでいる。私に彼ができて自宅に挨拶に来た時、姉は急に自分も婚約したと言い始めて…
岡嶋さん、姉を…前の様に支えてくださいませんか?
あなたが病院に通うのを姉は楽しみにしていました。
会話は無かったけれど、傍で見ていて感じました。

だから、岡嶋さんが転勤してから、姉は動揺して…
食事を受付無い事も…』
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