私を捕まえて☆
・婚約
それからホテルを出て田崎さんの官舎に向かった
実家には帰宅が遅くなる事を車内で伝えた
けれど、連れて来られた所は官舎ではなく
『ラ…ラブホテル?』
『麗奈…充電させて?
しばらく会えなかったし
ラブホテルで悪いんだけど』
ドキドキ
ラブホテルなんて初めて来たからどうしたら良いのかわかんない!
誰かに会ったらどーしよーとか
これから私達エッチをします!
みたいなすんごく恥ずかしい気持ちで頭の中はパンパンだった
田崎さんは
『どの部屋が良いの?』
なんて聞いてくるけれど
部屋の違いなんかわかんないよー
めちゃめちゃパニクる私の横で
<確かこれがオススメだったよな…>
と呟く田崎さん
『え?な…何?オススメ?』
瞬間……………
目を泳がせた田崎さんは
『いや…あのさ今仕事で宿泊施設中心に歩いていて
その時ちょっと聞いたから…』
ふ〜ん
『え〜っと これにしような♪』
と言って私の視線から逃げてパネルのボタンを押しエレベーターに乗り込む
ちょっと気まずい雰囲気の二人…
直ぐに到着してドアランプが点滅している部屋に入った