私を捕まえて☆
食事を注文した後
『なんか 久しぶりだね。
こうして二人でレストランで食事して…
しかも夜景見ながらだなんて。
友子の事で心配して
水野さんの事で悩んで
田崎さんには会えなくて
不安だったし淋しかった
けれど、こうして結婚が決まってもうすぐ結納だと思うと凄く嬉しくて…
嬉しいんだけど
余りにも急に決まったのと
やらなきゃならない事色々あって…
職場に報告したらみんなに祝福されて嬉しかった
でもそれと同時に春に田崎さんが転勤したら、みんなにお別れするんだ…
なんて思ったら
悲しくなったりして…
折角会っても式の話しばかりで…こうして二人の時間が余り無くて…
私、最近なんかおかしいの。』
田崎さんは私の手に自分の手を重ねた
私は知らないうちに涙を流していたみたいで…
田崎さんはもう片方の手で涙を拭いてくれた
『あ…あれっ?…ごめんね♪折角のお料理美味しくなくなっちゃうね。食べよっか?』
静かに頷いた田崎さんは私に思いがけない話しをしてきた