私を捕まえて☆


『ありがとう でもきっとまた泣いちゃうかも…』


田崎さんは私の鼻を摘んで

『俺の前以外で泣いたらダメ。お互い一番最初に相談するのは未来の夫であり妻だろ?……な?』


食事をいただいた後、レストラン近くのパーキングエリアから夜景を見た


車内から見た夜景は素敵だった
忙しい田崎さんとこうしてゆっくり平日に会うなんて珍しい


田崎さんがそっと私の手を握り真剣な顔をして私を見つめる


『麗奈………』

ちょっと不安げに私を見つめる田崎さん

きっと私があんな話しをしたからだね


『私が泣いたから不安にさせた?
後悔してないよ…この先も後悔させないでね』


私は田崎さんの長い腕に包まれギュッと抱きしめられた

私の髪を撫でながらそっと耳元で


『麗奈が結婚やめると言っても俺は離さないからな…』


そう言って私の左手にキスを落とし





指輪をつけてくれた


『婚約指輪…結納の時渡すつもりだったけれど……

今渡す事にする

外すなよ?
仕事でもちゃんとつけて…アイツに近寄らせないで

麗奈……愛してるょ』

……………

『蓮……私も愛してる』
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