私を捕まえて☆
『麗奈…疲れただろ?引越しの手伝い本当にありがとうな。一人じゃ無理だったよ…』

『田崎さんこそ…向こうでも同じ強行犯に決まったんでしょ?官舎はどんな所かな…』

『うん。係は同じ強行だけど今度の所はなかなか忙しい所みたいだよ。向こうにも同期がいるから心強いけど…官舎は……とにかく古いらしい。ただ駅に近くて買い物は便利みたいだけどな』

『そうなんだ…私、引越しとかわからなくて…この後の予定は?』

『1日の朝7時半頃出発して、高速使って…だいたい1時半頃着く予定。
署に立ち寄り官舎の鍵をもらって…それから荷物入れて夜は官舎の住人に挨拶周り。月曜日から出勤だよ』

『え?月曜日からって…明後日から?』

『そういう事。』

信じられない…
ビックリしていたら

『不安?…麗奈が一緒についてきてくれるから凄く助かるよ…一ヶ月後にはずっと一緒だから。

でも…今日は充電させて。明日からまた頑張る為には…………』


突然腰に手を回して強く抱きしめられて思わず

『きゃっ』
って言ったら

『ヤベー路上で襲いたくなる…ホテルまで我慢できる?』

が…我慢?

『何言ってるの!!』
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