私を捕まえて☆
岡嶋さんが神妙な顔で私に話し掛ける

『水野のやった事は決して許される事だとは思っていないよ。俺からも謝らせてほしい…本当にごめんね。』

横で水野さんも一緒に頭をさげた…

私は…………………




『あの どうぞ顔をあげてください。
当時はとても驚きましたが、今は過去の事だと思っています。水野さんの事情もわかりましたし…
これからは岡嶋さんが傍にいるんですよね?
幸せになってくださいね』

岡嶋さんは少し照れ笑いをして"ありがとう"と言った

『水野…俺にも原因の一端あるしな…悪かったな
岡嶋と幸せになれよ』

………………
水野さんは

『二人にそんな優しい言葉をかけて貰えるなんて思ってもみなかった』

と嬉しそうに泣いていた

お別れを言い彼女を優しく支え帰っていく二人の後ろ姿を見ながら私は安心した
『こら 行くぞ』

とエレベーターに向かう田崎さんを追いかけて乗り込む

ドアが閉まると直ぐに手を握ってきた田崎さんに驚いたけれどホットしたんだろうな〜と勝手に解釈した

荷物をまとめいよいよ出発の為またロビーに降りる
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