ココロ-タスケテ、ダレカ-
ずっと立ちながら話してるのも悪いので、陸のベッドの周りに椅子を置き、座って話すことにした。
美和江は呼吸器をつけた陸を見つめて、
「私のせいなの……。私ったらイジメられてるだなんて知らなくて、最近友達とはどうなの?って聞いちゃったの……。最近、学校を頻繁に休むのだって変だなと思ってたのに何もしなかった。私が悪いの。」
「お母さんのせいでは無いです!!自分を責めないでください」
と華緒流が美和江を励ました。
「ありがとう。陸から聞いてたけど、本当に気が利く後輩さんね。陸に良い後輩が居て安心だわ、」
「あ、いえ、そんなことないです」
そう言い合っている時、直樹は陸の手を握って、早く目が覚めることを祈りながら見つめていた。
その時だった―――。