ココロ-タスケテ、ダレカ-



「そうだよ。傑作だったでしょ?」


陸は泣きそうになったが堪えた。


「何で、こんなことするの?」


すると由羽希が一枚陸が写った写真を取り出し、陸の目の前で切って見せた。


「何でって?だってあたし達、あんたのことキライだもん。」


切られた陸の写真を壁に突き付けて、ハサミをグッと刺した。


「イジメたいくらいにね?」


陸は寒気が身体全身を襲った。


「じゃ、じゃあ何であたしの友達になったの?」


「ボランティアよ。修学旅行であんた1人で行動してると仲間外れが居るってクラスのイメージが下がるから」


「そうそう。あと田村先輩のことで利用させてもらうためにね。早速話し出来ちゃったし……」



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